三河映画に出会う前と
出会った後とで
私は大きく変わった
三河映画と出会う前は
映画の現場で
メイクやヘアメイクなど
自分の仕事にだけ集中し
言われてやることが多く
積極的に人の仕事に
関わることもなかった
三河映画の現場では
キャスト・スタッフが
互いに協力し合って
映画をつくっていく
事前に準備をしっかりして
打ち合わせをしっかり行い
チーム内で情報共有していく
こうした当たり前のことを
当たり前にやる
自分の仕事という線引きをせず
困っているスタッフがいると
みんなでフォローしていくし
無理のある状況になりそうであれば
それを乗り越えられる
みんなでアイディアを出していく
そんな経験したあとで
他の現場に入ると
食事の時間がないから
食事を抜いて撮影を進められる…
そもそもケータリングの準備もされていない…
夜中に30から40キロの移動をして
そのまま撮影…などなど
無茶なことが平気で行われていたりする
それでも誰も何も言わない
三河映画の現場を
経験していなかったら
私も黙っていたと思うし
関わろうとしなかったと思う
でも今の私は
スケジュールの立て方に
無理があれば一緒に考えるし
手薄なところがあれば
積極的にサポートをするようにしている
他の現場に入って初めて
自分が三河映画での経験が
基準になっていることに気づいた
知らないうちに三河映画に
育ててもらっていたのだと思う
三河映画には由佳さんという
最強の「制作」がいて
この縁の下の力持ちが
現場をフォローしてくれていた
しかし自主映画の現場では
そんなスーパーマンはそうそういない
だからこれからも私は
自分から積極的に
人と関わっていきたい
メイク・ヘアメイク・特殊メイク
岩井菜摘
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