「『Ben-Joe』がタリン・ブラックナイト映画祭で上映が決まりました!世界に出ます」
と岩松監督からLINEが来た。
ほう!そりゃあすごい!
思えば随分と時間が経ってしまったけれど、津具村の合宿所で
「目指すはレッドカーペットですよ」
「海外の映画祭、みんなで行きましょう」
と夢のように話していた。
それが本当に現実になる.........。
「おめでとうございます。嬉しいです」
と返信したら
「エストニア行きませんか」と。
エストニア?何処?北欧最大の映画祭?
えー!ホントにレッドカーペットですかぃ!!
「行きます」
あっさり返事してしまったものの、私が行って良いのだろうか?他に行くべき方々が沢山いらっしゃるのに。と、しばし悩む。
4年前に虹の橋を渡ってしまわれた火田詮子さんがいけたら本当に良かったのだけれど…。残念だ。
私は名古屋が誇る大女優、詮子さんの演技が大好きだった。
この作品の出演依頼を頂いた時、私はかなり迷っていた。乳癌の手術をしている私は肌を出すシーンがあるというのに抵抗があったからだ。演りたい!でも.........。
そこで私は「詮子さんが出演されるなら出ます」と条件を出した。(偉そうにすみません)
すると詮子さんは「私でお役に立てるなら」と二つ返事で承諾したそうだ。
さすが火田詮子!このセンセーショナルな作品に謙虚な姿勢で向き合うとは…。私ごときがグダグダ言っている場合じゃなかったなと腹を括った。
なので彼女はいないけれど彼女と一緒にレッドカーペットを歩くつもりで行ってこようと思う。尊敬する詮子さんを世界に紹介するのだものね。
と、言うわけで映画祭のドレスコードに向けて振袖の帯結びの特訓をしている。
勿論、私が振袖を着るのではなくて主演の石川ののかさんの帯結びなのでご安心を。
「Ben-Joe」トモエ役 獅子見 琵琶
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